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Bentley Systems: オープンデータエコシステムによりインフラストラクチャエンジニアリングの進化を促進

Bentley Systems: オープンデータエコシステムによりインフラストラクチャエンジニアリングの進化を促進

Bentley、「Year in Infrastructure」カンファレンスでインフラストラクチャのレジリエンスと持続可能性を向上させるうえでのオープンデータエコシステムの価値を強調

プレスリリース

さまざまな建物やインフラが立ち並ぶ広大な工業団地を上空から見た写真です。 背景には、一部曇り空に広がる広大な風景が描かれています。 この画像は、Google 3DタイルとCesiumテクノロジーを使用して、iTwinによって実現されたフォトリアリスティックな3Dタイルの統合を示しています。
Cesiumの技術を利用し、フォトリアリスティックなGoogle 3D Tilesへのアクセスを可能にする、iTwinを活用したオープンデータエコシステムの例。(写真: Bentley Systems)
2024年10月9日

バンクーバー(Bentley Systems' Year in Infrastructure 2024) — インフラストラクチャエンジニアリングソフトウェア企業の Bentley Systems, Incorporated (Nasdaq:BSY)は、毎年恒例のYear in Infrastructureカンファレンスで、インフラストラクチャエンジニアリングを推進するためのオープンデータエコシステムのビジョンを発表しました。 このイベントでは、Bentleyの経営陣に加え、世界的なエンジニアリング・建設会社やインフラのオーナー・オペレーターの代表者が参加し、インフラの専門家がプロジェクトデリバリと資産パフォーマンスを向上させる方法について議論しました。

BentleyのCEOであるNicholas Cuminsは、基調講演で次のように述べています。「インフラストラクチャエンジニアリングの未来には大きな可能性があります。インフラストラクチャエンジニアリングは柔軟で、協働的であり、安全に共有できるデータを基盤としています。Bentleyはこの分野の進歩をリードしており、変化を続ける業界のニーズに対応できるアプリケーション、プラットフォーム、ソリューションを常にご提供できるよう尽力しています」

Cuminsの説明によると、データが個々の専有システムごとの制約を受けるサイロ状態での業務運営は、今日のインフラストラクチャ業界ではもはや許容されません。電力グリッドの拡大、輸送システムのモダナイゼーション、持続可能な開発目標の達成に向けた既存資産の刷新などをはじめとする、インフラストラクチャに関するグローバルな課題を解決するには、安全なデータフローが必須です。

オープンデータエコシステム

インフラストラクチャに関するプロジェクトは複雑であり、複数の組織、チーム、専門分野、利害関係者が関与します。そのためインフラストラクチャ企業は、多様なツールやプラットフォームにわたる統合と相互運用性をもたらす、データ活用のためのオープンエコシステムを必要としています。

他のベンダーのモデルの編集にも対応した、インフラストラクチャのモデリングとシミュレーションのための製品であるBentley Open Applicationsをはじめ、Bentleyはこの10年間、インフラストラクチャに特化した強力なオープンソースのスキーマを開発してきました。BentleyのBase Infrastructure Schemaは、複数のプラットフォームをまたいでデータのクエリ、解析、再利用ができるようにデータを構成および整理します。これにより、インフラストラクチャに携わる担当者や企業は自組織のデータを最大限に活用できます。

「Bentleyは、オープンソースとは単なる機能のことではないと考えています」とCuminsは語ります。「それは、業界全体をともに前進させることを目指す発想なのです。当社は長年にわたり、お客様が技術の導入をゼロから始める必要がなくなるよう、オープンソースフレームワークの改良に取り組んできました。成熟と充実のレベルに到達した当社の成果を、多くの皆様にご利用いただきたいと思います」

Cesiumの技術を利用し、フォトリアリスティックなGoogle 3D Tilesへのアクセスを可能にする、iTwinを活用したオープンデータエコシステムの例。(写真: Bentley Systems)

地理空間機能の強化

オープンデータエコシステムの価値は、Year in Infrastructureで発表されたBentleyと Googleのパートナーシップを通じて実証されています。 このパートナーシップにより、Googleの広範かつ詳細な地理空間データと、Bentleyのインフラストラクチャエンジニアリングソフトウェアが統合されます。

「このGoogleのデータを、インフラストラクチャエンジニアリングにおけるBentleyの専門知識と組み合わせることで、データがシームレスにやり取りされるエコシステムが生まれます。ユーザーは、地理空間情報に関する極めて包括的で実用的なインサイトを取得できるようになります」とCuminsは述べています。

また、Bentleyが最近買収した、強力な3D地理空間アプリケーションを作成する基盤となるオープンプラットフォームのCesiumとの相乗効果も期待できます。Cesiumは、Googleが採用している、3Dタイルのオープンスタンダードを作成者です。3Dの地理空間データをCesiumおよびBentleyのiTwinプラットフォームと統合することで、関係者は既存の資産と計画された資産の両方を、現実世界の完全なコンテキストで視覚化できます。

この技術は、英国で現在進行中の高速鉄道HS2の建設において採用されています。コミュニティおよび利害関係者をサポートするために、BBV(Balfour Beatty Vinci共同事業体)は、Bentleyのインフラストラクチャ向けデジタルツインソリューションであるiTwinプラットフォームを利用する社内アプリケーションを開発しました。このアプリケーションでは、複数のエンジニアリングモデルを同時にストリーミングできるほか、あらゆる資産へのアクセス、画像の生成、フライスルービデオの表示などを迅速に行えます。CesiumとともにGoogle 3D Tilesを活用することで、有用な地理空間のコンテキストが得られるため、ナビゲーションが容易になり、デジタルツインの有効性が高まります。

AIによるパラダイムシフト

オープンデータエコシステムによりデータへのアクセス性は向上しますが、その対象の一つであるAIについて、Cuminsはインフラストラクチャ業界にとっての「パラダイムシフト」であると述べています。インフラストラクチャ業界では設計、建設、運用のプロセスで膨大な量のデータが生成されますが、AIによってインフラストラクチャデータを解析することで、より高度なインサイトが得られます。

たとえば、BentleyのデジタルツインソリューションはAIを活用してインフラストラクチャ運用を向上させ、エンジニアによる資産の監視、管理、最適化を可能にします。AIエージェントがデジタルツインを解析して保守上の問題を特定し、予防的措置を推奨するため、コスト増につながる故障や安全上の問題を防止できます。

Cumins氏は、AIの可能性はさらに広がり、インフラストラクチャのライフサイクルの設計段階にまで及ぶと説明しました。 インフラストラクチャ組織は、AIを活用してデータを再利用し、ドキュメントや注釈などの反復的なタスクを自動化することで、エンジニアはより価値の高い活動に集中できます。 Bentleyは、Year in Infrastructureカンファレンスで、生産性と精度を新たなレベルに引き上げる設計コパイロットを含む、ジェネレーティブAI機能を備えた新しいエンジニアリングアプリケーションであるOpenSite+を発表しました。

「結局のところ、AIの真の力は、成果を向上させる実力によって評価されるのです。つまり、より持続可能な設計、より迅速で安全な建設、より信頼性の高いインフラストラクチャシステムを実現できるかどうかです。未来に目を向ければ、AIの可能性はまさに無限と言えるでしょう」とCuminsは語ります。

Bentley Asset Analytics

オープンデータとAIを組み合わせることで、資産パフォーマンスを向上させることができます。現在から2030年にかけて使用されるインフラストラクチャの95%超はすでに現存しています。そのため、それらを運用および管理する事業者は、既存のインフラストラクチャのレジリエンスと効率性を維持し、現在および将来の需要に耐え得る状態に保ち続ける必要があります。

この課題に取り組むためのソリューションとしてCuminsが発表したのが、既存の製品やソリューションへの最新のイノベーションの導入や買収に伴う統合を可能にする新しいポートフォリオである、Bentley Asset Analyticsです。Bentley Asset Analyticsを利用すると、AIを活用して既存のインフラストラクチャ資産の状態に関するインサイトの生成が可能になるとともに、コスト増の原因となる手作業のプロセスが不要になります。

ポートフォリオには、クラウドソーシングされた画像とAIを通じて道路のメンテナンスと資産インベントリ活動を自動化する Blyncsyや、ドローンキャプチャ画像、その他のデータソース、AIを通じて通信塔のライフサイクルのあらゆる段階を自動化する OpenTower iQが含まれます。 Bentleyは、幅広い資産クラスをカバーし、IoTセンサーやドローンなどの多様なデータキャプチャ技術を組み込んで、オーナーオペレーター向けのソリューションを作成する予定です。

「当社はこのソリューションを介した提携のご提案の対象を、エンジニアリング企業にも広げています。当社はエンジニアリング企業の皆様を、資産運用に関する各社の専門知識をより拡張していただけるように支援いたします。AIを活用した資産解析の可能性を実現するには、当社とお客様の緊密な連携が必要であることを強く認識しています」とCuminsは説明します。

今後の展望

「Year in Infrastructure」カンファレンスは、Bentleyが最近9月に 40周年を迎えたことに続くものです。 Cumins氏は、この機会を利用して、今後数十年間のインフラストラクチャエンジニアリングの機会について考えました。

「これからも進歩を続け、今後40年間に予想されるパラダイムシフトを乗り切るための鍵となるのは、データの価値を最大限に引き出すことです。制約に縛られてはいけません。常にコントロールを維持することが肝要です」とCuminsは述べています。「今この時代のパラダイムシフトであるAIを躊躇なく活用し、人間が構築した世界と自然環境の両方を守るうえでの成果の向上に尽力しましょう」

「私たちはパートナーとの強固な連携のもと、未来のための基礎となる事業に取り組んでいます。それは、オープンデータエコシステムとAIをシームレスに機能させて、将来の世代のために、より持続可能でレジリエンスに優れたインフラストラクチャを、そして人々のより幸福な暮らしを築くための取り組みです」

テレコムタワーの詳細な 3Dモデル比較を表示しているOpenTower iQソフトウェアのスクリーンショット。 この画像は、タワーの設計に構造データを重ね合わせたもので、さまざまなセクションの角度と測定値が強調表示されています。 以下のデータ表は、ポールID、セクションの長さ、およびその他のエンジニアリングの詳細に関する情報を提供します。 インターフェースには、修正、形状調整、および解析の読み込みのためのツールが左側にあります。
BentleyのAsset Analytics製品ポートフォリオの一部であるOpenTower iQは、複数のデータレイヤーを使用して、より適切な意思決定を行うことができます。 竣工時と設計時のモデルを比較しています。(写真: Bentley Systems)

ベントレー・システムズについて

Bentley Systems(Nasdaq: BSY)は、インフラストラクチャエンジニアリングソフトウェア企業です。世界経済と環境の両方を維持しつつ、世界のインフラを前進させる革新的なソフトウェアを提供しています。業界をリードするBentleyのソフトウェアソリューションは、専門家やあらゆる規模の組織によって、道路・橋梁、鉄道・輸送、上下水道、公共事業や公益事業、建物やキャンパス、鉱業、産業施設の設計、建設、運用に活用されています。インフラストラクチャのデジタルツイン向けの iTwin Platformを搭載した当社の製品には、モデリングとシミュレーション用の MicroStation およびBentley Openアプリケーション、ジオプロフェッショナル向けの Seequentソフトウェア 、プロジェクトデリバリ用のProjectWise 、建設管理用の SYNCHRO 、資産運用用の AssetWise を含むBentley Infrastructure Cloud が含まれます。  Bentley Systemsの 5,200 名の社員は、 194 か国で年間10億ドル以上の収益を生み出しています。www.bentley.com

詳細については、以下にお問い合わせください。
プレス:クリス・フィリップス、[ email protected]
投資家: Eric Boyer, [email protected]

© 2024 Bentley Systems, Incorporated. Bentley、Bentleyのロゴ、AssetWise、Bentley Infrastructure Cloud、iTwin、MicroStation、ProjectWise、Seequent、SYNCHROは、Bentley Systems, Incorporated、またはその直接または間接の完全所有子会社のいずれかの登録商標、未登録商標、または商標です。

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