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Bentleyライフサイクルポリシー

Bentleyライフサイクルポリシー

Bentleyのアプリケーションとサービスに関する、一貫したライフサイクルとサポート条件

固定ライフサイクルポリシー

デスクトップおよびクライアント/サーバーアプリケーションの期限付きバージョンサポートライフサイクル

近日公開予定

継続的ライフサイクルポリシー

Bentleyによって管理され、継続的にサポートされる、サービスとアプリケーションの継続的なサポートライフサイクル

固定ライフサイクルポリシー​

ポリシーについてご不明な点がある場合

概要

何を実施しますか。また、実施する理由は何ですか。

Bentleyでは、製品とサービスの継続的な品質向上に取り組んでいます。この取り組みを推進するため、多くのBentley製品の古いバージョンの段階的なサポート終了について定めた固定ライフサイクルポリシーを導入します。

このポリシーでは、ライフサイクルおよびサポート条件を明確に定め、アプリケーションのライフサイクルにおいて、利用可能なテクニカルサポートやメンテナンスサービスがどのように変わるかをまとめています。この固定ライフサイクルポリシーを導入することで、Bentleyユーザーはメジャーバージョンのアップグレードをより適切に計画できるようになり、セキュリティおよびパフォーマンスのアップデートによって常に最新の状態に保つことができます。

お使いのソフトウェアを最大限に活用するには、最新バージョンに保つことをお勧めします。

このポリシーは何に適用されますか。

Desktop ApplicationsサポートポリシーProjectWiseサポートポリシーLicense Administration Servicesサポートポリシーなど、以前のBentleyサポートポリシーは、このポリシーに置き換えられます。このポリシーは、Bentley MANAGEservicesおよびBentleyが管理するクラウドサービスには適用されません。

ユーザーには現在どのような権利がありますか。どのようなサービスを受けられますか。

これまで、Bentleyはさまざまなソフトウェアライセンスモデルを提供してきました。現在提供されているモデルとユーザーの権利については、以下の表をご覧ください。

資格 ユーザーの権利
アクティブなSELECT/E365/EPSサブスクリプションが付属する永久ライセンス、またはサブスクリプションのみのライセンス
  • アプリケーションのインストールファイルと依存関係(最新バージョンを含む)の取得
  • 1台以上のマシンで有効なソフトウェアのライセンスを取得
  • テクニカルサポートのリクエスト
アクティブなSELECT/E365/EPSサブスクリプションが付属しない永久ライセンス
  • 以前のサブスクリプションで最新のバージョンのインストールファイルを取得
  • 単一のマシンでソフトウェアのライセンスを取得、プーリングなし

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以前のBentleyサポートポリシーとの主な違いは何ですか。

このポリシーでは、アプリケーションのバージョン管理の方法が変更されたほか、バージョンサポートのライフサイクルも刷新され、テクニカルサポートとメンテナンスサービスのリストが更新されています。 

アプリケーションのバージョン管理

アプリケーションのバージョン管理にはどのような変更がありますか。

2023年1月1日より、このポリシーの対象となるBentleyアプリケーションの新しいバージョンには、更新されたバージョン管理が使用されます。新しいバージョン管理では、バージョンの種類および関連バージョンの互換性が保証されるほか、リリースの頻度、バージョンの名前や番号付けの規則が変更されます。詳しくは後述します。 

バージョンにはどのような種類がありますか。

次の表に、各バージョンの概要を示します。 

バージョンの種類 製品名
メジャーバージョン 主要な新機能、主要な機能強化、およびユーザーエクスペリエンス、ワークフロー、互換性などのその他の重要な変更が含まれるバージョン。メジャーバージョンでは、サイドバイサイドのインストールに対応します。アプリケーションの複数のバージョンを同じコンピュータ上で実行できるため、新しいバージョンへの移行が容易になります。
マイナーバージョン 軽微な新機能や機能強化を追加し、パフォーマンス、安定性、セキュリティの問題など、ソフトウェアで見つかった問題に対処するバージョン。マイナーバージョンは、アプリケーションのサポート対象のバージョンに対してリリースされます。マイナーバージョンでは、常に、同じメジャーバージョンの以前のリリースが置き換えられます。

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アプリケーションサポートフェーズとは何ですか。
アプリケーションサポートフェーズとは、アプリケーションサポートライフサイクルのフェーズを定めたものです。次の表に、各フェーズの概要を示します。
アプリケーションサポートフェーズ 製品名
継続的サポート 少なくとも1つのメジャーバージョンがリリースされています。アプリケーションは現在も開発中であり、将来に新しいメジャーバージョンまたはマイナーバージョンのリリースが計画されています。
延長サポート アプリケーションの継続的サポートフェーズが終了し、将来に新しいメジャーバージョンのリリースは予定されていません。サポート終了フェーズの開始日が、アプリケーションの延長サポートが開始された日から少なくとも12か月後に指定されています。
サポート終了 アプリケーションのサポートライフサイクルが終了し、サポートされなくなります。

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バージョンサポートライフサイクル

バージョンサポートフェーズとは何ですか。

バージョンサポートフェーズとは、メジャーバージョンのサポートライフサイクルのフェーズを定めるものです。すべてのマイナーバージョンは、その適用先となるメジャーバージョンと同じバージョンサポートフェーズの下でサポートされます。次の表に、各フェーズの概要を示します。

バージョンにはどのような種類がありますか。

次の表に、各バージョンの概要を示します。 

バージョンサポートフェーズ 製品名
現行バージョン 継続的サポートフェーズにあるアプリケーションの最新のメジャーバージョンに適用されます。現在のバージョンフェーズは時間制限に縛られていません。新しいメジャーバージョンがリリースされると、以前のメジャーバージョンはサポートバージョンフェーズに移行します。アプリケーションのサポートが期限切れになると、現在のバージョンフェーズもサポートバージョンフェーズに移行します。
サポートバージョン 最初のリリース日から3年後の暦年の年末までメジャーバージョンに適用されます。*サポートバージョンフェーズは、メジャーバージョンへの適用期間を12か月間以上確保するため、必要に応じて延長されます。アプリケーションがサポート終了フェーズに入ると、サポートバージョンフェーズのすべてのバージョンがサポート終了バージョンフェーズに移行します。
サポート終了バージョン サポートバージョンフェーズが終了した時点でメジャーバージョンに適用される最終フェーズです。

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* – 2023年1月1日より前にリリースされたCONNECT Editionのバージョンの場合、サポートバージョンフェーズは、最短で2025年12月31日まで適用されます。

各バージョンサポートフェーズでは、どのようなテクニカルサポートおよびメンテナンスサービスが提供されますか。

テクニカルサポートやメンテナンスサービスなどのサポートを受けるには、オペレーティングシステムベンダーによって認定およびサポートされているオペレーティングシステムに、サポートを希望するバージョンがインストールおよび実行されている必要があります。ベンダーがオペレーティングシステムのサポートを終了した場合、そのオペレーティングシステムで実行されているBentleyアプリケーションも、そのバージョンのサポートフェーズに関係なく、サポートが終了されます。この考慮事項は、当該アプリケーションの実行基盤または連携先であるランタイム環境(Microsoft .NET Framework、Python、Node.js®、Javaなど)およびデータベース管理システム(Microsoft SQL Server、PostgreSQL、MySQLなど)のバージョンにも適用されます。

各バージョンサポートフェーズで提供されるテクニカルサポートおよびメンテナンスサービスについては、以下の表をご覧ください。

テクニカルサポートサービス 現行バージョン サポートバージョン サポート終了バージョン
オンラインサポートリソース
オンラインラーニングコンテンツ
電話およびメールによるサポート
サービスリクエストの提出

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メンテナンスサービス 現行バージョン サポートバージョン サポート終了バージョン
新機能
機能強化
メンテナンスフィックス*
新しい環境の認定

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✓ – 提供
* – Bentleyはその裁量により、ユーザーへの影響やその他の基準に基づいて、ソフトウェアで見つかった欠陥や不具合の解決を優先します。

FAQs

Bentleyユーザーは世界規模で活動し、インフラストラクチャの設計、エンジニアリング、運用のすべての領域でプロジェクトのデリバリを行っており、その現場では高度なセキュリティが求められます。プロジェクトデリバリ関連の規制は絶えず変化しています。Bentleyが複数のワークフローのデジタルトランスフォーメーションを加速させていることをふまえ、Bentleyサポートポリシーを時代に合わせて更新していくことがきわめて重要です。以下のように業界、会社、ユーザーベースについて多面的に考察した結果、今回の更新を行うに至りました。

    • 情報とサイバーセキュリティの重要性はこれまでにないほど高まっています。設計フェーズのファイル交換から重要なインフラ資産の運用に至るまで、プロジェクトライフサイクルのすべての段階でお客様を保護するには、急速に進化する脅威環境を継続的に監視し、先手を打ってソフトウェアを更新していくほかありません。
 
    • ある製品のバージョンがサポートされ、市場で提供されている期間の長さと、そのバージョンに関連する潜在的なセキュリティリスクには、強い相関関係があります。したがって、アプリケーションバージョンサポートライフサイクルに期限を設けることで、変化するセキュリティリスクを効果的に管理および軽減できるようになります。また、明確なタイムラインが提示されるため、お客様はメジャーアップグレードを計画しやすくなります。
 
    • Bentleyは、インフラエンジニアリングソフトウェアのポートフォリオを継続的に拡充および改善しています。お客様がサポートの期待事項を包括的かつ明確に把握できるように、利用条件を随時更新しサポートの内容と方法を見直す必要があります。
 
  • 業界のベストプラクティスにより忠実に従うことで、お客様はソフトウェアポートフォリオ内のBentleyアプリケーションをより適切に管理でき、Bentleyはサードパーティベンダーの技術やサービスのエコシステムをより有効に活用して、Bentleyの製品やサービスの品質向上を図ることができます。

テクニカルサポートとは、Bentleyのテクニカルサポート部門がお客様からのお問合せに対応し、お客様の期待するレベルに合わせて提供する支援をいいます。

メンテナンスとは、任意のバージョンについてお客様が利用できる各種ソフトウェアアップデートをいい、内容はそのバージョンに適用されるバージョンサポートフェーズに基づきます。バージョンサポートフェーズについては、この後のセクションでさらに詳しく説明します。

次の表に、互換性の各カテゴリの概要を示します。

互換性のカテゴリ 製品名
データの後方互換性 以前のバージョンで作成されたデータは、忠実度を損なうことなくサポートされる
APIの互換性 破壊的なAPIの変更なし
アプリケーション間の互換性 その他のBentleyアプリケーションやサードパーティ製アプリケーションのサポート対象バージョン(例: サポートされるProjectWise Design Integrationのバージョン)は、すべてそのままサポートされる
OSの互換性 認定オペレーティングシステムはすべてそのまま認定が維持される

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バージョンの種類ごとの互換性保証については、次の表をご覧ください。

バージョンの種類 データの後方互換性 APIの互換性 アプリケーション間の互換性 OSの互換性
メジャーバージョン ✓* P P P
マイナーバージョン

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–Pが含まれている場合 – 互換性を破る変更が導入される可能性があることを意味します。互換性を破る変更がある場合は、アップグレードのプロセスをできる限りシンプルかつ合理化するために、(必要に応じて)補足ドキュメントとアップグレード支援ツールが提供されます。
* – 場合によっては、自動またはユーザーによるファイル形式/データベーススキーマの変換が必要になります。

バージョンリリース頻度とは、アプリケーションのバージョンがリリースされる頻度を定めるものです。

アプリケーションのバージョン管理の変更の一環として、このポリシーの対象となるほとんどのアプリケーションでは、年次リリース(暦年に1回メジャーバージョンをリリース)を採用します。マイナーバージョンのリリースの数と頻度は異なる場合があります。

アプリケーションのバージョン管理の変更の一環として、より一貫性のあるバージョン名およびバージョン番号のスキームに移行します。新しいスキームで特に重要な点は、最初のリリース日の暦年を使用することです。これにより、当該バージョンのサポート期間を簡単に判断できます。

アプリケーションバージョン名は、次の形式で表されます。<アプリケーション名> <メジャーバージョン>

バージョン名の構成要素 製品名
<アプリケーション名> アプリケーションのフルネーム。例: “OpenRoads Designer”
<メジャーバージョン> メジャーバージョンの名前は、<YYYY> [Update <N>]の形式で表されます。
  • YYYY – メジャーバージョンのリリース年。最初のリリース日の暦年。
  • N – メジャーバージョンの通し番号。1年に複数のメジャーバージョンがリリースされる場合に使用され、当該年内でのバージョンの通番を指定します。「0」が初期値となり、最初のメジャーリリースを表します。2番目のメジャーバージョン、つまり値「1」からバージョン名に含まれます。
例: 2023年の最初のメジャーバージョンリリースの名前は「2023」です。同じ暦年にリリースされた2番目のメジャーバージョンの名前は「2023 Update 1」になり、それ以降のバージョンも同様に命名されます。

アプリケーションのバージョン番号は4つの要素で構成されます。各構成要素はゼロ埋めされる数値で、AA.BB.CC.DDという形式で表されます。次の表に、バージョン番号の各構成要素の規則を示します。

バージョン番号の構成要素 製品名
AA.BB バージョン番号の最初の2つの要素は、メジャーバージョンに対応します。
  • AA – メジャーバージョンの年の下2桁
  • BB – メジャーバージョンの通し番号。
CC マイナーバージョン番号。AAまたはBBがインクリメントされると、値は「00」にリセットされます。
DD ビルド番号。バージョンのその他の構成要素がインクリメントされると、値は「01」にリセットされます。
バージョン番号の構成要素 製品名 製品名
MicroStation 2023 23.00.00.102
  • メジャーバージョン – 2023
  • ビルド – 102
MicroStation 2023 23.00.02.42
  • メジャーバージョン – 2023
  • マイナーバージョン – 2
  • ビルド – 42
MicroStation 2023 Update 1 23.01.00.99
  • メジャーバージョン – 2023 Update 1
  • ビルド – 99
MicroStation 2023 Update 2 23.02.03.07
  • メジャーバージョン – 2023 Update 2
  • マイナーバージョン – 3
  • ビルド – 7

2023年1月1日より前にリリースされたCONNECT Editionのバージョンは、少なくとも2025年12月31日までサポートされます*。リリース頻度の低いアプリケーションの場合、2023年1月1日より前にリリースされたCONNECT Editionのバージョンが次のメジャーバージョンのリリース日から少なくとも12か月間サポートされるように、2025年12月31日以降にサポート期間が延長される場合があります。

* – アプリケーションの延長サポートが2024年12月31日より前に開始された場合、サポート期間は延長サポートフェーズが終了するまでになり、2025年12月31日より前にサポートは終了する可能性があります。

V8i SELECTseries 10は、2021年12月31日をもってサポート終了となり、V8i以前の世代のバージョンのサポートは終了しています。詳細については、こちらからこの変更に関する以前の発表を参照してください。

これらのバージョンのサポートステータスに変更はありません。

例1および2: 継続的サポートフェーズにあるアプリケーションのバージョンサポートフェーズの変化

Bentleyライフサイクルポリシーの表

例3: 継続的サポートフェーズにあるアプリケーションのバージョンサポートフェーズの変化

Bentleyライフサイクルポリシーの表

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